奨学生FILE. Tenzin Wangden(6期生)


Tenzin Wangden君はデリー大学、Kirorimal collegeの2年生。専攻は地理学です。インドや世界の地理、気候、人口、測量、リモートセンシングなどを勉強しています。

「僕は高校の頃から自然や探検が好きでした。なので大学では地理学を専攻しようと思いました。政治とか、歴史とかには興味が持てなくて、授業が退屈でした(笑)」

「あと旅行が好きです。国内旅行に行きます。また、ブッダガヤ、ブータン、ネパールの仏教にまつわる土地へも行きました」

「ほかにサッカーも好きで、週2回ほどプレーしています。ただ今はケガをしていて、プレーできないです。あと、映画鑑賞も好きです」

家族は父母、弟の四人。生まれはUttarakhand州で、両親はそこで暮らしています。 学校はHimachal Pradesh州にある高校に通っていました。

「大学卒業後は修士に進み、人口統計学を学びたいと考えています。第1希望はイギリスにある人口統計学に関して有名な大学。第2希望はインド国内のJNUという社会系で有名な大学に行きたいです。インドの大学は先生が授業に来なかったりして質が良くないです。なのでより質の高い教育を受けるためにイギリスの大学で勉強したいです。」

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話を聞いた場所“Cafe Coffee Day”。インドによくあるカフェです。

「その後はチベット政府で働き、チベット人の人口統計を整理したいです。チベット社会の人口は不透明です。祖国(チベット本土)に何人いて、インド国内外に何人いるのか不明です。1930年頃にチベット人口は600万人と言われていましたが、今もまだ600万人程度と言われていたりします。実際には何人いるのかわかりません。なので、チベット人の現状が把握できていません。選挙も有権者が何人いるかも分からない状態です。この状況では、今後のチベット社会の発展の妨げになると思います。僕はこれを改善したいです。」

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将来の目標は人口統計学者!!

人口統計を整備するというWangden君の目標を聞いた時は驚き、感心しました。自分にはあまりの馴染みのない職業で、今まで自分の周りで人口統計に関わった人はいませんでした。でもWangden君の話を聞いた時に、チベットの人々にとって、必要なことだと感じました。人口統計が分からないと、貧困率だったり子供の教育普及率など、現状が把握できません。現状が明確でないと、今後の発展、改善もうまくいかないと思います。

また、チベット社会は自分達の国がないからチベット人の人口に関する情報を集めるのも難しく、亡命政府では一国として必要な情報の管理も簡単ではないのだと感じました。

チベット社会にとって、人口統計が非常に大事で有益だと思いました。Wangden君がこの課題に気づいたことは本当にすごい思います。今後良い人口統計学者となり、チベットの発展を支えていくことを期待します。

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Lhundup君(奥)にワンピースの単行本をあげました!!

Wangden君と、以前の奨学生レポートで紹介したLhundup君は同じ寮で、ルームメイト同士です。Wangden君の部屋を訪れると、Lhundup君が日本のアニメ「ハンター×ハンター」を見ていました!ここインドでも見れることにびっくり!チベットの学生が見ていることにびっくり!そして、日本のアニメが好きなことがうれしかったです!