奨学生FILE. Tenzin Passang(6期生)


彼女はデリー大学のDaulat Ram collegeの2回生です。

専攻は歴史学。インドの歴史、言語、世界遺産、現代西洋学などを学んでいます。

「高校でインドの歴史を勉強しました。インドの歴史は古く、たくさんの民族や言語があり多様で、非常に面白いと思い、大学でさらに学ぶことにしました。」

「将来は大学教授になり、インドの歴史学を教えたいと思っています。多様で歴史のあるインドの歴史学の先生になりたいんです!大学の教授が難しければ、チベット学校で歴史の先生になりたいと思います。」

「私は自分が得た知識を人に伝えていくのが好きなので、人に何かを教える職業につきたいと思います。先生になったら、私は厳しい先生になると思います!話を聞いていない生徒がいたら、すぐ注意します!」

彼女の出身は南インドにあるKarnataka州のMundgodです。この地方にもチベットの人々のコミュニティがあるそうです。両親が小さい頃にチベットから亡命し、Mundgodに住んでいます。両親はここで農業を営んでいます。兄弟は弟2人と姉1人の4人兄弟です。お姉さんは看護士で、弟はまだ高校に通っています。

「私は中等教育までは同じKarnataka州にあるチベット人学校(CST Bylakuppe)で学び、その後、上級中等教育をダラムシャーラ近くのチベット人学校 (TCV Suja)で学びました。そして、今デリー大学で勉強しています。」

TCVとはチベット人学校のことで、インド内に何箇所かあります。逆に言うとインドに何箇所かしかない学校でしか、チベットの教育は受けれらない。日本国内ならば、どこにいても日本人のための学校があり教育が受けれますが、チベット難民の人達はそうはいかない。教育を受けるために親元を離れるか、家族で学校のある地域に住むしかない。チベット難民の人達の選択肢の少なさを改めて感じました。

C:\Users\USER\Desktop\my\インドNPO,NGO\レインボーチルドレン\Tenzin Passangさん(20181118)\写真\IMG_20181118_135846その1.jpg
C:\Users\USER\Desktop\my\インドNPO,NGO\レインボーチルドレン\Tenzin Passangさん(20181118)\写真\IMG_20181118_135907その3.jpg
AMA cafeというカフェで話を聞きました。チベットのお茶が飲めます!!

Tenzin Passangさんはチベットの人々の現状について教えてくれました。

「SNSができたおかげで、自分達で情報が発信できるようになりました。インスタグラムを使ってチベットの国旗の絵文字を発信してる人達がいます。以前よりも世界中の人々がチベットの状況についてより認知してもらえるようになったと思います。私たちの状況を発信するチャンスが増えた。これはいい変化だと思います」

趣味は寝ること「たくさん寝るのが好きです(笑)」

音楽、マンガ、アニメも好きで、ワンピースなど日本のアニメも知っていました。

C:\Users\USER\Desktop\my\インドNPO,NGO\レインボーチルドレン\Tenzin Passangさん(20181118)\写真\IMG_20181118_151940その2.jpg
「写真は苦手」と言ってました(笑)

Tenzin Passangさんは出身地のMundgodの地元の言葉を少々と、ヒンディー語、英語、チベット語が喋れるそうです。4つの言語を操れる、と何気なく言っていましたが、日本人だったら日本語くらい。。この違いにびっくりしました。自分の国で生きていけず、難民として自分の国以外の国で生きていくには必要になってしまうのかと思います。彼ら、彼女らの凄さを改めて実感しました!!