奨学生FILE. Tenzin Lhundup(6期生)


 

Tenzin Lhundup君はデリー大学で勉強している19歳の学生です。

Tenzin君の寮の部屋。身長は175cm程度あります。

家族はダラムシャーラ近くに町に住んでいて、祖父母、父(2二人)、母、姉、妹の8人家族。祖父母がチベットから移住し、今はインドで生活しています。

チベットではお父さんが2人以上いることがあるそうです。「どちらかを“おじさん“と呼ぶわけではなく、2人とも”お父さん”と呼んでいる。2人ともお父さんと思っている」と言ってました。チベットの文化には驚きましたが、良い家族関係みたいでした。

Tenzin君のお姉さんはメイクアップアーティストを目指していて、今は専門学校に通って勉強中です。

Teznin君の家族はみんなインドにいるので問題ないですが、遠い親戚(祖父母の兄弟の家族とか)はまだチベットにいます。「会いに行ったりしないの?」と聞いてみたら、「会いには行けない、チベットに行ってしまったら、インドに戻ってこれない」と言っていました。やはりまだ、簡単に行き来できる状況ではないんだなと感じました。

Teznin君は日本の漫画、アニメ好きです。ドラゴンボール、ワンピース、ナルト、ハンター・ハンター!!他にも格闘漫画好きではじめの一歩、バキとかを知っていました!!テレビでやっていたり、アプリで漫画が見れたりするそうです。
日本語も好きと言ってくれました!アニメを見ながら少し覚えたらしく、「俺はTenzin Lhundupです」と日本語で喋ってくれました。

今の趣味は筋トレ。ジムに通い、サプリメントを取っています。(部屋にプロテイン他、サプリメントの缶が置いてありました。)「高校時代はひょろっとしていたので、体を鍛えたい」。ここらへんは大学生らしいなと思いました。

Tenzin君の後ろの棚にサプリメントが置いてあります。

Tenzin君の専攻科目は政治学。政治論、政治システム、国際関係等を勉強しています。将来の夢は「なれるなら、、」弁護士か、チベット政府でネゴシエーターになることです。

ここインドで弁護士になるには大学卒業後、弁護士になるための専門大学でさらに勉強し、卒業後にシニア弁護士の下で2年間勤務が必要とのこと。ダラムシャーラでチベット人の弁護士になることをTeznin君は考えています。インドで弁護士をやることも選択肢としては考えているそうですが、簡単ではないそうです。

「インドで働くのは簡単ではない。インドにはたくさんのインド人がいて、弁護士になる人も多くいる。その中でチベット人の自分がインドで弁護士となるのは難しい」と言ってました。

10億人以上の人口のいるインドの中で外国人であるTenzin君が仕事を見つけるのは簡単ではないのだろうなと感じました。

弁護士以外の道として、ネゴシエーターを考えています。

「チベット政府で働き、色んな国際会議に参加し、世界中を見て、いろんな経験をしたい」と言っていました。

先日話を聞いたDelek君も同じように政治学を学んで、政府関係の仕事につきたいと言っていました。自分にはあまり馴染みのない政府関係の仕事を考えている学生にもう既に2回も会ったことにちょっとびっくりしました。

インドにいるチベット学生にとってはあまり職業選択肢がないのか、それとも自分の国(政府)に貢献したいから政府関係の仕事に関わるのかな、と思いました。ここで勉強して、将来、Tenzin君がチベットを良くして言ってくれると良いなと思います。