2017春のスタツア感想文④~かおりの場合(幼稚園教諭・東京)


 

2回目のスタディツアー参加。前回が終わった後から「また行きたい」とずっと思っていました。インドというよりも、私の頭の中にあったのはずっと「チベット」でした。

チベット亡命政府教育省とのミーティングの場面

チベットの人たちがもつ教育への思い。そして「教育は国の基盤を作る」という考え方。そこに強く惹かれ、再度その考え方に触れたいとずっと思っていました。このツアーは奨学生はもちろん、首相や教育省の方々などにも直接お会いできる機会があり、今回も自分にとって大変価値のある時間を過ごすことができました。
そして、そういった場で団体としての思いを伝え、笑顔で握手を交わしているこのレインボーチルドレンという存在に出会えたこと、ツアーに参加できたことを嬉しく思っています。

今回、特に印象に残ったのが「リーダー育成」という、ただ金銭支援だけではなく、学ぶ場を提供し、未来のリーダーを育てていきたいというレインボーチルドレンの思いでした。ツアー中、言葉では理解できても、なんとなく理解しきれていない部分がありました。帰国してからゆっくりと日々を思い返し、たくさんの言葉を拾っていくうちに、その思いや未来の姿がとても美しいものになり、自分も見ていきたい未来になりました。

 

デリーの奨学生たちとのワークショップの場面

今回は、その思いに繋がるワークショップというイベントがありました。参加をさせてもらった経験は、大きなものになったと感じています。特にデリーで行ったワークショップでは、内在しているそれぞれの思いを視覚化し、言語化していく作業を間近で覗かせてもらい、興味深かったです。言葉をうまく聞き取ることは難しかったのですが、奨学生たちから聞こえてくる言葉は「freedom」「equality」「education」といった言葉でした。そして「私達は・・」「アメリカは・・」「中国は・・」と自分の立場だけでなく、ほかの国のこと等が自分の言葉で語られている姿に惹きつけられました。日本の学生と一緒にやったらどうなるんだろう、他の国では・・と、たくさんの歴史や環境で生きている人たちがそれぞれ自分の目指す思いを確立しつつ、伝え合えられるような場があったら面白そうだなと、ふと思いました。

またワークを通して「彼らをサポートすることが未来を作っていく」そのことを改めて感じました。彼らの背景にある歴史は私には理解しきれないかもしれない。けれど、その歴史の上で生きてきた彼らの思いを支えることが、私には思いつかなかった方法で未来を明るく照らしていくことに繋がっていくのではないかと感じたのです。

自分がここで出来ることは何なのか、まだはっきりとは見えていませんが、たくさんの思いを抱かせてくれた今回のツアー。またインドに行くことがあるんだろうなと思っています。ありがとうございました。

ダラムサラのペトンスクールの子どもたち