Vol.45 (6日目)【スラム街を歩く】

Vol.45 (6日目)【スラム街を歩く】

2013年11月15日(金) 【スラム街を歩く】

前回からのつづきです…

Shadipur駅を降りて、目的のスラム街を目指して歩いて向かう。

スラム街に関しては、日本で入手できる情報は少ない。

『地球の歩き方-インド』(ダイヤモンド社)には、600ページにも及ぶインドに関する情報が記載されている。

しかし、スラム街について書かれた詳細な記事は、どこにも載っていない。

ネットを使って情報収集することになるが、机上で入手する情報と、実際に肌で体験して得る情報とでは、自分の中に入ってくる情報の質が全く違う。

ここ現地で、自らが体験したことこそ、自分にとっての生きた情報となるのだ。

目的のスラム街は、Shadipur駅から歩いてすぐのところにあった。

大通りから脇に入って細い路地を歩いて行く。

目の前に広がる衝撃の光景。

言葉という伝達手段を使って当時の様子を表現したいが、適当な言葉が見つからない。

初めて見る現地のスラム街を目の当たりにして、まさに『言葉を失っていた』という表現が適切だろう。

こんなところでも、人間は生活できるもなのなのか。

スラムの入り口から、あちこちに枝分かれした細い路地を歩いていく。

先ほどのスコールの影響で、足元はぐちゃぐちゃ。

転んだり水たまりにはまらないように注意して歩いていく。

スラムの住人たちが物珍しい目で、私たちを見つめてくる。

真っ直ぐな眼差しでこちらを見つめ、決して目をそらさない。

やましいことは何もしていないのだが、彼らとじっと目を合わせることができない。

見てはいけない他人のプライバシーをのぞき見しているような罪悪感からなのか。

逆にこちらが目をそらしてしまう。

他人の目を見て心を揺り動かされる体験なんて、日本で滅多にできるものではない。

彼らは未来に向かって生きているのか。

いや、目の前の現実だけを見つめざるを得ない状況の中で、今を必死に生きているのだろう。

入り組んだ細い路地をさらに歩いて行く。

しばらくすると、目の前に2F建ての建物に到着した。

ここでスラムの子供たちは学んでいる。

階段を上って2Fへいくと、子供たちが笑顔で私たちを出迎えてくれた。

つづく…。

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Vol.44 コラム ちびっとインド情報【インドのメトロ(地下鉄)】

Vol.44 コラム ちびっとインド情報【インドのメトロ(地下鉄)】

2013年11月14日(木) 【インドのメトロ(地下鉄)】

今回スラム街へ行くのに利用した、インドのメトロ(地下鉄)。

実はこのインドのメトロと日本には、非常に深い関係がありました。

多くの日本の技術や文化が、メトロ建設に関わっていたこと。
日本人として、ちょっと嬉しくなる事実です。

せっかく乗車したのに、知らなかった自分が恥ずかしい!(>_<)

なので、今日は皆さんにもチビっとメトロ情報です。

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★インドのメトロ(地下鉄)とは?
デリー市内の移動手段は種類が豊富ですが、その中でも道路の混雑の激しいインドでは電車の存在は重要です。
旅行者にとって1番使いやすいのがメトロで、現在6路線が走っています。
各路線は色分けされていて、「レッドライン」「ブルーライン」「イエローライン」など、色の名前で呼ばれています。
朝夕の通勤時間帯は、日本のラッシュ時よりも混雑しているので、この時間の乗車は避けた方が無難です。

★メトロの乗り方
まず駅の構内に入る前に、荷物のX線検査とボディチェックがあります。
時間に余裕をもって駅に行かないと、思いのほか乗車までに時間がかかってしまうこともあるので、急いでいる方は要注意!

窓口で目的地までの切符を購入します。
この切符には、トークンと呼ばれる1回限りのコイン型乗車券と、チャージタイプのメトロカードがあるので、乗車頻度に合わせて選べます。
トークンの料金は、距離に応じて8〜30ルピー(約16円~60円)。
改札はタッチ式で、降車の際はトークンを改札機に投入します。

★メトロ開通の歴史
約1,700万人の人口を抱えるインドの首都デリー。
経済成長により都市化が進み、自家用車が急速に普及したため、道路の慢性的な渋滞と、車の排気ガスによる大気汚染が問題となっていました。
そこでインド政府が打ち出したのが、「デリー地下鉄建設計画」です。
デリーの都市交通政策・都市環境問題対策の柱として計画されたこのプロジェクトを、JICAは計画段階の1995年から16年間にわたり支援してきました。
※JICA:独立行政法人国際協力機構

そして2006年11月に全線開通したフェーズ1に続き、2011年8月27日、ついにフェーズ2全線開通の日を迎えました。
全線開通により、デリー地下鉄の総延長距離は190kmとなり、東京メトロ(195km)と同規模の地下鉄ネットワークとなりました。
一部区間が開通した2002年12月からの延べ乗車人数はインドの全人口12億人を上回り、今日では一日あたり乗車人数が約180万人に達するなど、デリー地下鉄は市民の足として定着しています。
デリー中心部とインディラ・ガンディー国際空港や郊外の新興地域グルガオンも結ばれ、デリー市内の移動手段としてのみならず、海外への出入り口としての役割も担うこととなり、今後さらに利用者が増加することが見込まれています。

★日本の技術をいかした官民一体の協力
この巨大プロジェクトは、デリー中心部をカバーするフェーズ1と、デリーから周辺部への延伸路線のフェーズ2に分けて実施され、総事業費約6,667億円のうち、JICAは約3,748億円の円借款を供与しました。
JICAの協力は資金面だけではありません。
安全運行や車両維持管理に関する能力を向上させるため、東京メトロを運行する東京地下鉄(株)、メトロ車両(株)の協力のもと、デリー地下鉄を運行するデリー地下鉄公社への技術支援を行いました。
また現地NGOと協力して現場作業員に対するHIV/エイズ予防の啓発活動を実施し、労働環境や社会的認識の改善も図っています。
デリー地下鉄の車両には日本の省エネ技術が埋め込まれています。
三菱電機(株)が導入した「電力回生ブレーキシステム」です。
電力回生ブレーキシステムとは、地下鉄車両のモーターをブレーキ作動時に発電機として利用することにより、列車の運動エネルギーを電力に変換する技術です。
ここで発電された電力は架線に送られ、地下鉄の走行に必要な電力として再利用されます。
これにより通常の車両を用いた場合に比べ約3割も電力を節約することができます。
この技術により、デリー地下鉄は鉄道分野では世界初のCDM(Clean Development Mechanism:クリーン開発メカニズム)事業として国連に登録されました。

また、工事現場での安全対策を強化するため、日本の新技術も導入されました。
神戸大学が開発した「On Site Visualization(OSV)」システムです。
OSVは「現場の安全管理の見える化」技術とも呼ばれ、地盤や構造物に変位が生じた場合、光センサーの色が変化して崩落の危険を示す、いわば工事現場の危険度を知らせる「信号機」のような役割を果たすものです。
デリー地下鉄公社の現場監督は、「これまでデリー交通公社が行ってきた安全対策とは異なり、日本の新しい技術を活用しているため、現場の作業員が高い関心をもってくれている。新たな試みが作業員の安全に対する意識に刺激を与えた」と話しています。

★日本の文化を輸出
デリー地下鉄の建設には、日本のコンサルタント会社や建設会社が参加し、日本の経験が大いにいかされています。
これまでのインドの工事現場には、一般道と工事現場の仕切りもなく、ヘルメットや安全靴を着用する習慣もありませんでしたが、プロジェクトを通じて、工事区域をフェンスで囲み、ヘルメットや安全靴の着用を義務付け、工事現場内の資機材を常に整理整頓するなど、日本の工事現場では当たり前の「安全」の意識が定着しました。
現在デリーにおける工事現場のほとんどがフェンスで囲まれているのも、このプロジェクトがもたらした成果の一つであるといえます。
また、プロジェクト開始直後は業務開始時間になっても集まらなかった作業員に、毎朝決められた時間に集合することを徹底し、定められた工期を守るという「納期」の重要性を浸透させました。

工事現場以外でもインドの文化への影響がみられます。
これまでのインドでは、所得や階層の高い市民は公共交通機関を敬遠する傾向にありました。
そのためデリー地下鉄開通前のデリー市では市民の交通手段が所得水準や階層により分断されていたのです。
そこでデリー地下鉄公社は地下鉄内でのごみ廃棄禁止ルールを徹底し、「クリーン」なイメージを確立することで、所得や階層にかかわらず地下鉄を市民が利用するようになりました。
また駅には整列乗車を促すためのラインが引かれ、駅員が乗客の整理を行うなど、「並ぶ」という習慣のなかったインドに大きな変化をもたらしています。

日印協力の輝ける成功例と称されるこのプロジェクトは、日本の協力がインドに文化的な革新を起こしたとして非常に高く評価されています。
デリーの中心に位置するCentral Secretariat駅には、日本の援助により建設されたことを示す大きなプレートが設置されており、デリー市民や旅行客の目に「日本」の文字が日々触れています。
計画中のフェーズ3(さらなるネットワーク化のために環状線を建設するもの)についても、インド政府より円借款支援の要望を受けております。
(JICA 独立行政法人国際協力機構ホームページより抜粋)

なお、11月3日、平成25年秋の外国人叙勲が発表され、インド・デリー高速輸送システム建設事業の実施機関であるデリーメトロ公社前総裁のE.スリダラン氏(現・同公社相談役)が旭日重光章を受章しました。
11月6日に皇居宮殿で執り行われた旭日重光章伝達式では、安倍首相からスリダラン氏へ勲章および勲記が直接手渡され、その後、天皇皇后両陛下への拝謁も行われました。
http://www.jica.go.jp/mobile/press/2013/20131107_02.html

日本の技術や文化がこうした取り組みによって、世界に広まっていくことは日本人としての誇りであり、非常に嬉しいことです!

車やバイクの交通ルールはムチャクチャなのに、電車のホームではキチンと並ぶ(笑)

そんな不思議な世界を見られるのがインドです(^^)

明日は、スラムの学校で学ぶ子供たちのレポートです。
ここでも衝撃の出会いがありました!

つづく…。

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Vol.43 (6日目)【メトロ(地下鉄)体験】

Vol.43 (6日目)【メトロ(地下鉄)体験】

2013年11月13日(水) 【メトロ(地下鉄)体験】

前回からのつづきです…

奨学生とのランチミーティングの後は、サージャンの同行で15時からスラム街へ。

車で行くか電車で行くか迷うが、経験のためにも電車で行くことにする。

歩いて駅まで向かう途中、突然のものすごいスコール。

たまらず店の軒下に避難。
それでも足元はビショビショに。
道路は瞬く間に川と化していく。

実はこれから向かうスラムに住む人々にとっては、こうしたものすごいスコールは、彼らの生活に大きな影響を及ぼすものなのだと現地で気づかせられることとなる。

傘もなく移動ができないので、しばらくサージャンと雨宿りしながら世間話。

サージャンのスマホの中の写真を見せてもらうと、日本をあちこち回った写真がたくさん!

普通の日本人の私たちよりも日本全国あちこちに旅行していて、かなりの日本文化の理解者である。

仕事上の話だけではなく、サージャンのプライベートな話もたくさん聞けた。
※サージャンの人物紹介はこちら!【Vol.10 デリー支部長サージャン(Sajan Singh)】

雨が小ぶりになってきたので、再び駅に向かって歩く。

今日訪問するスラム街は、ここから3つ目のShadipurという駅にある。

メトロの料金は10ルピー(約20円)。
テロ対策のため、入り口でセキュリティチェック受けて改札を通る。

乗車券はコインをタッチする自動改札のタイプ。
始めて見るシステムで、記念に所構わずバシバシ写真撮影。

電車内では、オシャレな洋服を着せてもらった子供が、はしゃぐ姿が可愛らしい。

目的の駅に到着して改札を出ようとすると、突然警官に止められる。

なんと駅構内は撮影禁止とのこと。出入り口でこれだけセキュリティチェックしているくらいだから当たり前か。

警官が真剣な眼差しで何か言っているが、内容がわからない。

ただ、今自分自身がかなりまずい状況に立たされているというのが、警官の表情と雰囲気から理解できた。

肩からはホンモノのライフル銃がぶら下がっている。

もしかしてこのまま他の場所へ連行されるのか?

サージャンと石川さんを呼ぼう。
あれ?二人がいない!
置いてけぼりや!ピンチ!

電話しようにも携帯は繋がらない。
旅行出発直前に機種変更したiPhone5Sの設定、きちんとやっておけばよかった!(>_<)

英語もうまく話せない自分が置かれたこの状況は、かなりマズイぞ!
なんとか切り抜けなければ!
悪意があってやったことではないことを、とにかく伝えよう!

鋭い眼差しで私を見つめる警官に向かって、ひたすら「ソーリー!ソーリー!(>_<)」と繰り返す。

何を言われても「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

疑問系で聞かれてるのに「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

いくつか理解できた言葉もあったが、対話せずひたすら「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

警官も呆れている。
「次やったら◯◯◯◯!」みたいなことを言われたが、よくわからず「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

むちゃくちゃな無理問答である。
しかし、うまく言葉も喋れないのに、このまま連行されたら大変なのでこちらも必死!

誠意が通じたのだろうか、いや、おそらく呆れられたのだろう。
やっと尋問から解放された。
先に警官が折れてくれた(笑)

最後に「ソーリー!ソーリー!*\(^o^)/*」と満面の笑みで警官に別れを告げる。

連行されそうになったピンチは脱出できたが、今度は石川さんとサージャン探し。

「ソーリー!ソーリー!」しか話せない日本人が、さっきの警官に人探しの相談なんて出来る訳ないし…(^_^;

★海外での通信手段
緊急事態で電話やメールなどの連絡手段がないのは致命的です。海外でも連絡取れるように通信チェックだけはきちんと確認してきてくださいね!
ちなみに石川さんは、現地インドでの連絡用として、携帯電話端末を1000ルピー(約2000円)程度で用意。
現地でSIMカードを300ルピー(約600円)で購入して、毎回使ってます(要件を伝える程度の会話であれば、約50回程度の通話が可能)

駅構内をあっち行ったりこっち行ったり、階段を上がったり下がったり、はたして見つかるのか!?

って、ひとりあたふたしているところを、石川さんに発見されました(笑)

ちなみに帰国してからわかったのですが、ここインドのメトロは開通に至るまでに、多くの日本の技術や文化が関わっていた事実があったんです。

日本人として、ちょっと嬉しくなる記事でしたので、明日はちびっとインド情報【インドのメトロ(地下鉄)】をお送りします(^^)

つづく…。

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Vol.42 (6日目)【今年のレインボーチルドレンの奨学生たち】

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2013年11月12日(火) 【今年のレインボーチルドレンの奨学生たち】

前回からのつづきです…

『インドで初めてのおつかい』から戻ってくる。

本日は11時から、今年のレインボーチルドレンの奨学生達と、ホテルの屋上でランチミーティング。

集合時間にきちんと来たのは、女性二人だけ。
これがインドの時間の感覚なのか。

女の子の一人はお父さんと参加。
よく考えれば、可愛い自分の娘がホテルで日本人の男性と待ち合わせすると聞けば、確かに親なら誰でも心配になるだろう。

こちらの認識の甘さ。
きちんとご両親に対しても、一言添えておく心遣いが必要だと痛感。

女の子のお父さんは私たちを見て安心したのか、すぐに帰っていった。

予定の30分を過ぎたので、屋上でランチミーティング開始。

Vol.42 (6日目)【今年のレインボーチルドレンの奨学生たち】2

各自の自己紹介してもらう。
これまでの経緯、家族構成、ほとんどが片親だ。
おそらく辛く苦しい幼少期を過ごしてきたのだろう。

彼らに将来の夢を聞いてみる。
まだはっきりと決まっていない様子。

将来よりも、今目の前の現実を必死に生きるしかなかった彼らには、仕方のないことかもしれない。

今度は自分自身の自己紹介。
The manager of Tokyo branch(東京支部長)と拙い英語で伝える。

今回のランチミーティングは、大学進学の道を勝ち取った彼らを応援していくと同時に、支援していくレインボーチルドレンの活動を、理解してもらうことも目的である。

サージャンに通訳をお願いする。
サージャンはこちらが伝えたいこと、行間を読んで通訳をしてるくれるので非常に助かる。

奨学生たちに向かって「私たちが、奨学生の皆さんの学費を援助するのではない。

皆さんは大変な環境にもかかわらず、頑張って勉強してきている。
その努力が実を結ぶように、日本で共感する多くの日本人がチャリティ商品を購入したり、毎日応援クリックしたりして、学費の資金援助をしてくれている。

皆さんの頑張りや、チベットを取り巻く問題を日本に伝えていくのがレインボーチルドレンの活動。

私たちは、レインボーチルドレンの活動に共感してくれる多くの日本人と皆さんとの、橋渡し役にしか過ぎない。

私たちの後ろには、多くの日本人が応援していることを、忘れないで欲しい。

皆さんは今、自分のために一生懸命に勉強していると思う。

ただ5年後10年後の将来においては、自分のためだけではなく、奨学生の皆さんには自分の国、生まれ育った場所、君たち後輩のために一生懸命になれる人間になって欲しい。

中央チベット政権で働くチベット人は、ロブサン•センゲ首相を始め、全員が奨学生である。

役人に限らず、国を動かせるくらい影響力ある人になれば、その人数が多ければ多いほど、チベットという国を取り巻く環境が変わっていく。
国として国際的にも認められる。

そうなった時に初めて、レインボーチルドレンとして行なってきた活動が報われる。
そんな未来がやってきたら私たちは嬉しい。」

私は自己紹介と同時に、彼らにそういった趣旨の言葉を伝えた。

食後は全体写真撮影と、一人一人と握手して終了。

ランチミーティングの後は、サージャンに同行してもらい、インドのスラム街を見学に行く予定。

スラム街は耳学問程度の知識しかないので、実際にどんな体験ができるのか、非常に楽しみ!

つづく…。

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Vol.41 (6日目)【インドで初めてのおつかい!③】

Vol.41 (5日目)【インドで初めてのおつかい③】

2013年11月11日(月) 【初めてのおつかい!③】

前回からのつづきです…

ズボンを直してもらっている間、パンツ一丁の姿で椅子に腰掛けて待つ。

もしも彼らがホントの悪人で、仮に襲ってきたとしたら、こんな状態じゃ何も抵抗なんてできないだろうな…

でも、インドに来て命まで取られたらたまったもんじゃない。

よし!やれるもんならやってみろ!
正義の鉄拳を食らわせてやる!
やられたらやり返す!倍返しだ!

『戦え!正義の味方、パンツマン!』( ̄^ ̄)ゞ

と、待っている間暇なので、妄想を楽しんでいた(笑)

実際には妄想に反して、パンツマンが活躍することはなく、無事にズボンの修復終了。

店の主人はさすがプロだけあって手際良く、直す時間もそんなにかからなかった。

ズボンを直してもらうのにかかった費用は50ルピー(約100円)。安っ!
しかし100ルピー札(約200円)しかなかったので、お釣りを要求すると、お釣りの50ルピーはここにはないという。

近くに崩せるところはないか?と聞いてみたが、ないらしい。
時間もないことだし、思いのほかよくできていたので、チップ込みで100ルピー渡した。

ズボンを直してもらった後、バイクで連れてきてくれた男が、しきりに先ほどの事務所まで戻ろうと言ってくる。

なぜ!?
もう用事は済んだんやけど…。

男が先ほどの社長と電話で何か話している。
男に電話を代わってくれと伝えて、直接社長と話す。

社長は、せっかくだからいろいろ話したいと言ってくるが、時間もないので丁重にお断りする。

お陰様でズボンを直すことができたこと、そのお礼と感謝の気持ちを伝えて電話を切った。

こうやって少しずつ近づいてくるのが彼らのやり方なのかな?
イヤイヤ、考え過ぎか。

せっかくのインドバイク体験なので、図々しくもホテルまで送ってもらう(^^)

部屋に戻って無事、『インドで初めてのおつかい!』終了!

当初、ソーイングセットを買って自分で直すプランだったが、結局バイクに乗って裁縫屋さんで直してもらったことを石川さんに報告。

すると石川さんからは開口一番「危なかったね〜!よく無事だったよ!」と。

とにかく日本語で話しかけてくるインド人には注意しないといけない。
監禁されたり、何処かに連れて行かれることもある。
とにかく無事で良かったと。

自分にとっては貴重な楽しい体験ではあったが、冷静になって考えてみれば、確かに石川さんの言う通り。

頭では『知らないオヂサンに付いて行ってホントに大丈夫なのか、俺!?』とずっと警戒していたはず。

しかし目の前に、ニンジン(裁縫屋で直してもらえること)をぶら下げられて、ヒョイヒョイとついていってしまった心理状態。

異国の地で『困っている』時にこそ、聞き慣れた日本語を聴くと、警戒しつつもついつい心を許してしまう。

『困っている』状況、これが1番危ない。

今回は何事もなくて良かったが、事件に巻き込まれてもおかしくなかった状況であった。

今更ながら何もなくてホッとした。

知らず知らずのうちに、思考をマヒさせていく状況が、海外ではトラブルにつながるのだ。

ホテルサンライズのオーナーのサージャンに、この男の名刺を見せて確認すると、サージャンも知っている男だった。

するとサージャンが自分のスマホに入っている、その社長の写真を見せてくれた。

「名刺の男ってこの男だった!?この男はダマシだよ!」

サージャンの言葉を聞いて、唖然とした。

結果的には、あの社長に助けてもらったし、結構イイ笑顔をしていたんだけどなぁ…

しかし笑顔に騙されてはいけない。

サージャンいわく、あの社長はよく日本人をターゲットにしていて、しかもかなりのPlay Boyとのこと(^^;;

危害を加えて命を奪う人ではないようだけれど、旅行代理店なのでお礼として、なんらかのツアーを組むハメになっていたかもしれない。

商売をしている人にとって、日本人観光客は美味しいお客様なのである。

女性の皆さん、日本語で『話しかけてくる』笑顔の素敵なインド人には、ついて行ってはいけませんよ!

わざわざ日本語で声をかけてくるのは、必ず理由がある。

その理由が不純なものでないと、はっきり断言できなければ、無視するしかない。

信頼できるインド人、サージャンがいてくれることが何よりも心強い。

今回は、改めて自分の危機管理のなさを痛感した出来事だった。

それにしても、インドの表も裏も知っているサージャンのネットワーク、恐るべし!(笑)

★日本語で『話しかけてくる』インド人には要注意!?
インド人には、日本語が話せる素晴らしいインド人が、たくさんいます。
でも普通のインド人は用事がなければ、外国人に声をかけたりしないそうです。
特に日本語で『話しかけられた』場合は、まず疑うべし!(ーー;)
彼らのお金を払ってくれるお客様にしたいという気持ちが、日本語で『話しかける』行為となって現れてます。
対策としては、ひたすら無視!
もしくは毅然とした態度で「No!」と伝える。
優しい日本人には、なかなかできないんですけどね(^^;;
でも、インドを旅行する方は、このポイントは絶対頭に入れて、同じような間違いはしないでくださいね!

今日はこれから、今年の奨学生たちとランチミーティング。

どんな子供たちが来るのだろう?
楽しみ〜!(^^)

つづく…。

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Vol.40 (6日目)【インドで初めてのおつかい!②】

Vol.40 (5日目)【インドで初めてのおつかい!②】2

2013年11月10日(日) 【インドで初めてのおつかい!②】

前回からのつづきです…

パンツ丸見えのこのズボン、直してもらわなきゃ!

ソーイングセットを売っている店を探している際に出会った、日本語で話しかけてくる怪しいインド人。

そこの従業員(?)のバイクに乗っけてもらい、インドの風を感じながら、しばしドライブ!

しかし、知らないオヂサンに付いて行ってホントに大丈夫なのか、俺!?

と心配する思いが頭をよぎったが、無事に裁縫屋に到着。

早速直せるか聞くとOKとのこと。
ただ、直してもらうにはズボンを脱がなきゃいけない。

ズボンを直してもらっている間、パンツ一丁の姿で椅子に腰掛けて待つ。

そう、あれですよ、履いてきた靴をミスターミニットで修理してもらっている、あの状況と同じです。

ちょっと違うのは、脱いでいるのが靴じゃなくてズボンだということ。
そして替えのズボンもない。

しかもこの裁縫屋は道路に面していて、ドアも無いから外から丸見え。

パンツ一丁のこの姿、ああ〜恥ずかしいったらありゃしない!(>_<)

こんなことなら、予備のズボン持ってくりゃ良かった!

でもまさかこんな展開になるなんて、予想すらしてなかったし(^^;;

もしも彼らがホントに悪人で、仮に襲ってきたとしても、こんな状態じゃ何も抵抗なんてできないだろうな…

でも、インドに来て命まで取られたらたまったもんじゃない。

よし!やれるもんならやってみろ!
正義の鉄拳を食らわせてやる!
やられたらやり返す!倍返しだ!

『戦え!正義の味方、パンツマン!』( ̄^ ̄)ゞ

と、待っている間暇なので、妄想を楽しんでいた(笑)

さらに、この状態はネタになる貴重な体験だ!とばかりに、記念撮影!
パシャ!(笑)(^^;;

はたして、パンツマンが出動する状況になってしまうのか!?

Vol.40 (5日目)【インドで初めてのおつかい!②】1

つづく…。

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Vol.39 (6日目)【インドで初めてのおつかい!①】

Vol.39 (5日目)【インドで初めてのおつかい!①】1

2013年11月9日(土) 【インドで初めてのおつかい!①】

前回からのつづきです…

ダラムサラからの長く苦しい12時間のバスの旅に耐えて、朝の7時30分にデリー着。

明け方やっと眠りに入ったが、まったく寝られた気がしない。
頭がボーッとして、首と足と身体中のあちこちが痛い。
インドのマッサージを頼んで、今日は一日ゆっくり過ごしたいくらいだ。

朝の通勤ラッシュのデリー中心部。
行きかう人々の群れ、車の往来が激しい。
これが12億人いる国の朝の風景か。

予定ではホテルのドライバーが私たちを迎えに来てくれる手はずになっている。
ってゆーか、ここはどこ?

今自分たちがデリーのどこで降ろされたかかが、わかっていない事に気がついた!(>_<)

Vol.39 (5日目)【インドで初めてのおつかい!①】3

ドライバーから何度も石川さんに電話がきて説明しているが、話がうまく噛み合っていないようだ。

ここは駅の近くの大通りで、タクシー乗り場のようで、たくさん人がいて…
って、周りを見渡すと、日本人の私たちを見つけた、たくさんのオートリクシャーたちに囲まれている。

インド人に電話を代わって迎えに来るドライバーと話をしてもらうが、かわるがわる人が代わるだけで通じてない(笑)

何度か電話でのやり取りしていると、ドライバーが歩いて探しに来てくれてやっと合流。一安心。

★インドでは人に道を聞いてもムダ!?
インド人に道を尋ねたら、まったくデタラメだったなんていうのが、インドではよくあるそうです。
これは「知らないというのは申し訳ない」というインド人の善意からなのだそう。
インドで道に迷ったら、ともかくたくさんの人に尋ねるしかないですね。

車を止めている駅の駐車場に歩いていく。
何度も何度もセキュリティゲートを通過。

これだけセキュリティゲートがあるというのは、インドでは潜在的なテロの可能性があるからだろう。

駅の駐車場から車に乗って、デリーでの拠点であるホテルサンライズへ。

★ホテルサンライズ
インド初日にも宿泊したホテルサンライズは、オーナーのサージャンの人柄によるところが大きいです。
過去にFaceBookでサージャンの紹介動画をUPしてますので、インド旅行で宿を決める際の参考にどうぞ!

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一旦ホテルに荷物を置いて、露店のモーニングへGO!
チャイとフレンチトーストを注文する。

Vol.39 (5日目)【インドで初めてのおつかい!①】4

もうすっかりインドでの朝は、チャイから始まる習慣がついた(^^;;

チャイは街のいたるところで気軽に飲むことができるし、ホテルでも飲水の代わりがチャイだった。
この旅で一体何杯のチャイを飲んできただろう?

食後ホテルに戻り、さあ、これから破れたズボンを直さなきゃ!
シャワーを浴びてソーイングセットを探しに、一人で街へ出掛ける。

わからない言葉が飛び交う見知らぬ街。
一人でドキドキしながら買い物に出かけるなんて、インドで『初めてのおつかい』気分!(笑)
もちろん撮影スタッフなんかいない(^^;;
※『初めてのおつかい』は、日本テレビ系列で1991年から不定期に放送されているバラエティ番組です。
生まれて初めて一人で「おつかい」に挑戦する子供達の奮闘ぶりを、ドキュメントタッチで描いてます。
放送開始から20年以上続いている長寿番組で、毎回15%〜20%を獲得する高視聴率番組です。

ソーイングセットを売っていそうな店の情報を仕入れるために、声をかけたらちゃんと教えてくれる、人の良さそうなインド人を探す。

すると逆に、向こうから日本語で話しかけてくる男性に遭遇。

「オハヨーゴザイマース!ドコカラキタノ?ワタシ、ニホンデハタライタコトアリマ〜ス!」

ハイハイ、怪しさ満載!(笑)

でも話を聞いてしまう悲しい性(^^;;
この男性は愛知県と栃木県の鹿沼市で仕事したことがあるという。

立ち話もなんだから、こっちで話そうと店の奥の事務所に案内される。

知らないオヂサンに付いて行って大丈夫なのか、俺!?(ー ー;)

渡された名刺を見ると、どうやらこの男性はここで旅行代理店をしている社長のようだ。

事務所内は日本で買ってきたと思われる置物や雑貨が、ずらりと並んでいる。

デスクには日本語で書かれた日本人からの感謝の手紙が、目立つように貼ってある。

んん〜、なんだがウサンクサイ。
日本人旅行客を安心させるための過剰な演出!?

とりあえずビリビリに破けたズボンを見せて、事情を伝える。

ソーイングセットを売っているお店の場所を尋ねると、社長は直すよりもちょっとお金を出せば新しいズボンが買えるよ、お店を紹介するから新しく買ったらどうかと提案してきた。

しかし明日日本に帰る予定なので、もう仮止め程度でいいと伝えると、それなら裁縫屋を紹介してあげるという。

お店の外にたむろしていた数人の男の中から、一人の男がバイクで乗せて行ってくれるらしい。

オイオイ、知らないオヂサンに付いて行ってホントに大丈夫なのか、俺!?(ー ー;)(2回目)

でもインドまで来て、バイクに乗ってインドの風を感じられる!
そんな誘惑に負けてしまう、バイカーの悲しい性(^^;;(これも2回目)

そうと決まれば早速出発!

バイクの後ろにまたがって、裁縫屋までドライブ〜!
イェ〜イ!(≧∇≦)

やっぱりバイクは気持ちイイ〜!

けど二人ともノーヘルって、日本なら即、捕まるでぇ!

Vol.39 (5日目)【インドで初めてのおつかい!①】2

★ヘルメットの着用
インドでは交通ルールはあってないようなもの。
ノーヘルでバイクを運転している姿もよく見かけます。
インドでもヘルメット着用義務化が進みつつありますが、地域によって義務化の流れはまちまち。
宗教上の理由でターバンを巻かなければいけないシーク教徒は、着用義務がありません。
罰則や取締りの有無は別として、基本的には世界のほとんどの国でヘルメットの着用は義務づけられてます。

ってゆーか、知らないオヂサンに付いて行って、ホントにホントに大丈夫なのか、俺!?(ー ー;)(3回目)

つづく…。

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Vol.38 (5日目)【深夜のバス内で、まさかの事件!】

Vol.38 (4日目)【深夜のバス内で、まさかの事件!】 2

2013年11月8日(金) 【深夜のバス内で、まさかの事件!】

前回からのつづきです…

デリーに帰るため、バス乗り場へと向かう。
ダラムサラでお世話になった通訳のトゥプテンが案内してくれる。

バスは19時45分に出発して、明日の朝デリー到着予定。
長旅になるので、予約したAC DELAXはリクライニングできる一番高いバスを予約した。
チケットはダラムサラに着いたその日に、すでに購入済み。

すでに何台か止まっているバスの中から、予約した高そうなバスを探す。

これかな?いや、違う。
これかな?これも違う。
あ、あった!え!?こ、これ!?

Vol.38 (4日目)【深夜のバス内で、まさかの事件!】 3

実際に目の前にあるのは、どう見ても単なる路線バス!
このバスで、来る時に体験したあのガタガタ山道を走っていくの!?

私のお尻は、はたして12時間耐えられるだろうか…
2つに割れたお尻が、さらに4つに割れそうだ(^^;;
長い戦いの夜の幕開けである。

トゥプテンに別れを告げ、いざデリーへ向けて出発。
貴重な多くの体験をさせてくれたダラムサラ、ありがとう!

ダラムサラを出発して30分後、最初の休憩所へ。
え!?もう休憩?さっき出発したばかりやん!
は、早すぎる!(>_<)

この調子で休憩していって、ちゃんと時間通りに目的地のデリーに着くのだろうか?

とりあえず休憩時間中に、今日の晩御飯を買いにダッシュ!
露店でカレーパイとポテチを購入。電子レンジでカレーパイ温めてくれる。
んがっ!全然ぬるいゾ!(T_T)

Vol.38 (4日目)【深夜のバス内で、まさかの事件!】 4

車内で食事。今日の晩御飯は質素。
しかもカレーパイがマズ過ぎて悲しくなる…(T_T)
お菓子のポテチの方が全然美味かった。
まさかポテチがメインディッシュになるなんて…(T_T)

再度出発して45分後、すでに2度目の休憩。
え!?また休憩?さっき休憩したばかりやん!
お、多すぎる!(>_<)

とりあえず一服して露店をのぞいていたらいきなりバスが出発しそうになる!
お〜い、ちょっと待ってや〜!置いて行かないで〜!
石川さんと慌ててバスに飛び乗る。

バスは休憩も油断禁物!
日本の長距離バスのように、乗客確認なんてありませんよ。
一服するならバスのそばで!

22時過ぎバス内消灯。
どうにか寝られるような体勢を探すが、どんな体勢になってもツライ。
こりゃ熟睡は無理やな…

と、そこへ事件は突然やってきた。

手荷物バッグが邪魔になり、荷物棚に入れようと立ちあがった瞬間、バスが大揺れ!

「あわわわわぁ〜!!」
※決して安田大サーカスのクロちゃんではない(^^;;

ズッデ〜ン!ゴロゴロゴロ〜!
「あ〜〜〜れ〜〜〜!」

薄暗いバスの中、前の人の足を乗り越えバスの一番前まで、後転しながら転がっていく!

Vol.38 (4日目)【深夜のバス内で、まさかの事件!】 5

バスの乗り口のステップに、お尻がズボッとハマって止まった。

「あ〜いててててっ!」

ひっくり返った亀のように、足をバタバタさせてるいる自分自身にびっくり。
周りの乗客は、仰向けになってひっくり返っている私を見て、お目目クリクリ。

あまりの衝撃で財布につけていたチェーンが破損。

さらに財布を入れていたポケットがビリビリに。
セクシーパンツ丸見え(笑)。
お尻はスースーするし、変えのズボンがないので、明日はどうしよう!?

Vol.38 (4日目)【深夜のバス内で、まさかの事件!】 1

その後何度もバスは休憩を繰り返す。

朝方4時30分の休憩。体が痛い。目を閉じていただけでほとんど眠れず。
後ろに座っているインド人、めっちゃうるさ過ぎ。
乗車した時からひたすら喋りまくっている。

でもあともう一踏ん張り。頑張ろう…
※神経質な方は耳栓持参しておいた方がイイですよ!

休憩所出発して高速入り口でしばし停車。
なぜ!?しかもエンジンのかかりが悪い。エンスト!?

やっとエンジンがかかったかと思ったら今度は高速道路を逆走!
はぁ!?事故らない!?
日本人の私はびっくり!
インド人はびっくりしないのか!?

結局先ほどの休憩所へ、逆走しながら戻ってきた。
現地の人乗せて料金所で再交渉してる。やっと通過。
わいろか?まだまだ不可解なことがいろいろ出てきそうだ。

夜明けが近づいてきた頃、苦痛よりも睡魔が勝りやっと就寝。

Vol.38 (4日目)【深夜のバス内で、まさかの事件!】 6

しかしこのパンツ丸見えズボンじゃさすがに外は歩けない。
デリーに着いたらまず、裁縫セット買いに行かなきゃ!(>_<)

つづく…。

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Vol.37 (5日目)【トゥプテン(Thupten Tenzin)】

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2013年11月7日(木) 【トゥプテン(Thupten Tenzin)】

前回からのつづきです…

学校での見学を終えて、同行してくれた教育省のジグメさんと別れ、ホテルへ帰ってくる。

シャワーを浴びて荷造りをする。
デリー行きの夜行バスは、19時45分に出発。
これから12時間の長旅が待っている。
とうとうダラムサラともお別れだ。

帰り支度をしていると、通訳してもらったトゥプテンと音楽学校のプンツォク校長が、お別れを伝えにホテルの部屋へやってきた。

今後レインボーチルドレンのプロジェクトとして、音楽学校を支援していけるかどうかは、賛同してくれる人がどのくらい集まるかにかかってくるだろう。

別れ際に、トゥプテンの紹介動画を撮影する。

トゥプテンと会うのは今回初めてであったが、日本で6年間生活したことがあるだけあって、日本人や日本文化をとても理解してくれている。

こちらが伝えたいことを、行間を読みながら通訳することのできる人間である。

バスの時間が迫っていて食事をしていない私たちの状況を見て、トゥプテンはベジモモのお土産を買ってきてくれた。

この心遣いがニクイ!(^^)!

ダラムサラでは、トゥプテンがいてくれて本当に助かった。
普通に日本人として見ることができる、心強いパートナーだ。

人と人のこころに国境はない。

彼はレインボーチルドレンの現地駐在員として、今後とも長く付き合っていきたいと思える、日本人のこころを持つチベット人である。

★トゥプテン(Thupten Tenzin)
流暢に日本語を話す、トゥプテンの紹介動画です。ちよっと緊張してますが(^^;;
もし、ダラムサラ観光で通訳をお考えの方は、ぜひ彼をオススメしますよ!
ご希望の方はご連絡ください。レインボーチルドレン割引を適用してもらえるよう、交渉します(笑)(^^)
https://www.facebook.com/photo.php?v=214710598700737&stream_ref=10

つづく…。

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Vol.36 (5日目)【チベット子供村(TCV)見学】

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】1

2013年11月6日(水) 【チベット子供村(TCV)見学】

前回からのつづきです…

ノルブリンカを視察した後は、再度教育省へ戻る。

チベットの子供たちが学ぶ学校内部の説明と子供たちの写真撮影に、ジグメさんが同行してくれるとのこと。
教育省職員のガイド付きで、堂々と学校まわれる!(^^)

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】2

まずは、チベット子供村(Tibetan Children’s Villages)通称TCVへ。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】3

子供たちの生き生きとした姿。
カメラを向けると、とびきりの笑顔で応えてくれる。

彼らの笑顔の裏には厳しいヒマラヤ山脈越えに耐えて、命がけでインドに亡命してきた壮絶な経験があるはずなのに、そんなことは微塵も感じさせない。

子供たちの無邪気な笑顔は、『α波』を引き出すスイッチだ。
私たちのこころを優しい気持ちにしてくれる。
※素敵な子供たちの写真の中に、年甲斐もなく一緒にはしゃぐ、おっちゃんが混じってマス(笑)(^^;;

次に近くのモダンスクールへと移動。

訪問時にはちょうど6〜10年生のイングリッシュディベートが開催されていた。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】5

議題のテーマは『コンピュータは先生に取って変わることができるのか』

Yes、Noに分かれ、それぞれが意見を述べて議長が進行していく。
これってスゴ過ぎるけど、小学校6年生が英語でディベートするようなテーマなん!?

代表者はスラスラと英語で発表し、観客役で聞いている生徒達からは途中笑いも起こる。

英語で話している内容は、みんな理解しているようだ。

レベル高っ!(>_<)

モダンスクールは2005年から始まったチベット教育の実験的な試み。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】6

1〜3年生まではチベット語を徹底して学習。

4〜5年生でチベット語と英語、6年生からはそれに加えてヒンドゥー語と中国語を学ぶ。

日本で言えば高校一年生には4カ国語が話せるようになっているという。

実際に行われているこの教育方針には、正直驚きである。

しかも学ぶ語学の中に中国語が入っているという事実。

これは私たち日本人が突然日本語の使用を禁じられ、生活していくために侵略してきた国の言語を学ばな

ければならないようなものである。

中国語を学ぶのは将来、母国に帰ることができた時に、中国と対話していくための手段。

母国チベットを侵略され、親と離れ離れにならざるを得ない状況を作りだした相手の国の言葉を学んでいる子供たち。

彼らが中国語を学ぶ気持ちとは、果たしてどんな気持ちなのだろうか。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】7

このスクールでは椅子がなく、直接床に腰を下ろし、低いテーブルを囲んで子供たちは勉強している。

みんなでテーブルを囲んで勉強することは、一人で勉強するのと違って一緒に学ぶ仲間の進捗状況もわかる。

仲間同士で助け合う精神を育んでいくメリットもあるのだろう。

利他主義を重んじるチベット文化を、垣間見た気がした。
※利他主義:利己主義に対して、他人の幸福や利益を図ることをまず第一とする考え方

校内を一通り見学させてもらい、校長室でチャイをいただく。

帰りにはカタと学校の紹介DVDをいただいた。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】8

受け取ったカタには、『これからを生きる子供たちには何の罪もない。チベットを取り巻く現状を少しでも多くの日本人に伝えて欲しい、チベットの未来を切り開いていくためにも是非力を貸して欲しい』
そんなメッセージが込められているような気がした。

★カタ
カタとはチベットの儀式で使用するスカーフのようなもので、初めて会うときやお別れの時に親しい人に渡して、特別な人だと敬意をあらわすものである。チベットでは大切な人をお迎えする時に、歓迎の気持ちを込めて相手の首にかけてあげたり、寺院に献上したり、旅立つ人の無事を祈って贈ったりする際に使います。

※私の拙い文章力ではTCVを見学した時の様子がうまく伝わらないため、『ヨーガのお話あれこれブログ』さんのブログを紹介します。ぜひ一度ご覧ください。
チベット子供村(TCV)へ行きました (2008.8.7)
http://om1103.blog134.fc2.com/blog-entry-28.html

つづく…。

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