スラムプロジェクト最終寄付金について

 

<はじめに〜スラムの未来の貯金箱について〜>

元奨学生サンタンが暮らす、デリー最大のスラムにおけるスラムプロジェクトに関してご報告させていただきます。

まず、これまでレインボーチルドレンで管理してきた「スラムの未来の貯金箱」についてご説明いたします。

「スラムの未来の貯金箱」 は、2020年2月に行われた、「レインボーチルドレン×Jammin スラムスクール応援チャリティー」によってご支援いただいた寄付金全額を「スラムの未来の貯金箱」という形で、現地駐在ボランティア三輪さんに厳重に管理していただき、計画的かつ継続的に必要経費のみ都度現地にて寄付を行ってきたものになります。

「スラムの未来の貯金箱」についてのレポート
↓↓
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/15728

上記のレポートを公開したのが、2021年4月。
デリーではロックダウンを経て、スラムスクールが再開できそうな兆しが見えてきた頃でした。
しかし、この直後、インドでは爆発的なコロナ感染第2波のパンデミックが訪れ、ピーク時には新規感染者数が40万人を超え、事実上医療体制が崩壊するという緊急事態に陥ってしまいました。

そのため、スラムスクールは再度休校へ。
サンタンは、次回の再開は、情勢を鑑みてさらに慎重に行うことに決定しました。
この間、サンタン自身は本業である観光業をほぼ完全に失っていたため、なんとか別のアルバイトを見つけ、自力で生計を立ててきました。
同時に、オンラインツアーなど、この環境下で出来る最大限の方法を模索していましたが、従来のツアーのようになかなか最善の方法で軌道にのせることがかないませんでした。


このような背景に伴い、「スラムの未来の貯金箱」のレポートはスラムスクールの再開まで一旦中断となりました。
ただし、スラムスクールが休校していようが、土地の賃料(家賃と呼ばれるもの)は毎月発生するため、毎月の賃料はこの「スラムの未来の貯金箱」から充てられていました。


<スラムの未来の貯金箱①②の現状内訳・残高>

ここで、2022年10月時点での「スラムの未来の貯金箱」内訳と残高について整理してお伝えしておきたいと思います。

■2020年2月に行われたRainbowChildren×JAMMINチャリティーイベントによる日本での寄付総額:
157,653円(≒104,500ルピー)

上記寄付総額を貯金箱①②に分けて管理し、2022年10月時点での残高は以下になります。

■貯金箱① 子どもたちの文房具や教材費用
14,500-5,440=9,060ルピー(≒ 15,642円)

■貯金箱②学校の運営・維持費用(土地の賃料)
90,000-3,000×18ヶ月(2021年3月〜2022年9月)=36,000ルピー(≒ 63,936円)
※当初のレポートでは月5,000ルピーと記載しましたが、その後サンタンより訂正があり、月3,000ルピーに修正されました。

■ 貯金箱①+ 貯金箱②総残高
45,060ルピー(≒ 80,026円)

 

コロナ禍により一時職を失っていたサンタンにとって、ここまで土地の賃料の支払いを安心して維持できたことはとても大きな救いとなりました。
チャリティーイベントでご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。


<スラムプロジェクト最終寄付と内訳について>

前述の「スラムの未来の貯金箱」のレポートの一旦中断により、報告できていなかったのが

■貯金箱③今後の子どもたちの学習環境向上用

についてです。
この貯金箱の目的は、将来的にスラムスクールの学習環境向上を目指すための設備の初期費用等に充てることでした。

団体としては今回が最終寄付となるため、賃料や教材のように消費して後に残らない物ではなく、何らか形として残り、さらにそこから発展していけるものへの投資に充て、スラムの子どもたちの未来へと繋げてほしいという願いから、この貯金箱③へと最終寄付金100,000ルピー(≒ 172,802円)を送りました。

この100,000ルピーにはレポート中で触れていた、2021年度開催のH2OサンタNPOフェスティバル@阪急うめだ本店における寄付金全額が含まれるため、併せて内訳を下記にご報告いたします。

<2021年2月>
●JAMMINチャリティーTシャツ販売分・・・4,900円
●ブライスオークション配当寄付分・・・ 12,5298円

<2021年7月>
●会場設置募金箱・おもしろ募金箱分・・・ 17,585円
●JAMMINチャリティーTシャツ販売分・・・6,300円
●香り玉プロジェクト物販寄付分・・・8,130円

計162,213円(≒93872ルピー)

温かいご支援、ご協力いただいた皆さま、あらためて本当にありがとうございました。


<スラムプロジェクト最終寄付の使途について>

ここまで、使途別に貯金箱を分けてスラム宛の寄付金を管理してまいりましたが、最終寄付金をどのように子どもたちの将来に最大限有効活用できるかについて、数ヶ月に渡りサンタンと協議を繰り返してきました。

その結果、この度サンタンが新たに公的に設立する『STREET LEARNING INDIA』というトラスト宛に一括寄付を行う決定に至ったことをご報告させていただきます。

トラスト設立にあたっては、公的な書類の提出や活動していく上で収支報告などが求められ、個人レベルではなく今後より透明性の高い、社会に向けた活動を行っていく必要があります。

今まではサンタンが独立して行っていた観光業の中に、「スラムツアー」としてスラムスクール運営・維持のための事業が盛り込まれていましたが、トラストを設立することによってスラムスクール単独のプロジェクトがより明確化され、国内外から信頼のおける団体として認知される一歩を踏み出せたのではないかと思います。

ここまでレインボーチルドレンで管理してきた貯金箱の寄付金残高と、団体口座を通さず三輪さんに直接送金した個人寄付を全て合算し、下記合計金額をトラスト宛に送金が完了いたしましたことをご報告いたします。

■ 貯金箱①②+③(最終寄付金)合計
145,060ルピー

■直接個人寄付合計
9,236ルピー

計154,296ルピー(≒ 274028円)


<元奨学生サンタンからのメッセージ>

最後に、レインボーチルドレンの元奨学生であり、現在はこのスラムプロジェクトのリーダーとしても活動を続けているサンタンより、サポーターの皆さまへのメッセージを紹介いたします。

「スラムスクールと子どもたちをずっと応援してくださっているサポーターの皆様、本当にありがとうございます。いつも皆様の温かいご尽力に感謝申し上げます。
私たちは、今後も継続して、スラムスクールで子どもたちをサポートできるよう全力で努めていきます。
幸運にも私たちは、いつもサポーターの皆さまからのご支援を受けることができ、そのお陰で教室や図書室を建てることができました。
また、デリー大学で、修士号を取得したいという私の願いを叶えるために支援してくださった日本人サポーターの皆さまにも心から感謝しています。
将来、みなさんが私を必要とする時や、皆さんがインドに来た時はいつでも、次は私が皆さんを助けられるようになりたいと思っています。
Arigato-ありがとう-」


これからもサンタンやスラムの子どもたちへ、どうぞ温かい応援をよろしくお願いいたします。

Street Tours India 公式Facebook
https://www.facebook.com/streettoursindia

 

チベットプロジェクト最終寄付金について②

<はじめに>

すでに2022年5月末に送金、報告済みのチベットプロジェクト最終寄付に続き、2022年6月末締め分の継続寄付サポーター様や全国に設置いただいていた「みらいの貯金箱」サポーター様からの最終寄付金についてご報告させていだきます。

※前回のレポート【チベットプロジェクト最終寄付金について】はこちらをご参照ください。
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/15780


<Mewoen Tsuglag Petoen Schoolについて>


もう一つのチベットプロジェクト最終寄付は、私たちが毎年、春と秋のスタディツアーの中で何度も訪問させていただいた、Mewoen Tsuglag Petoen School(ペトンスクール)へ寄付させていただくことに決定いたしました。

ペトンスクール

 

ペトンスクールは、チベット亡命政府教育省によって設立された、亡命中のチベット人のための基本的な教育政策を実施するモデル校です。
特徴的なのは、伝統的な教育に加え、近代的な教育プログラムを取り入れていることです。

授業風景-1 

 

取り分け、重点を置いているのが語学・言語教育。
クラスIIIまでのいわゆる初等教育では、授業は母国語、つまりチベット語のみで行われ、その後、学年が上がっていくごとに第二、第三言語の教育(英語、ヒンディー語、中国語)も取り入れ、総合的な語学力・言語力を身につけるためのプログラムが組まれています。

授業風景-2

 

前校長先生


私たちが学校を訪問した際にも、校長先生がこの教育方針を詳しく説明してくださりました。

この背景には、日本の教育事情とは全く異なる亡命社会独自の事情があります。

 

<Mewoen Tsuglag Petoen Schoolの教育方針について>

政治的、歴史的な問題により、現在チベット本土におけるチベット語教育はますます厳しさを増しています。近年、多くのチベット学校や家庭で、チベット語やチベットの歴史について学ぶこと、あるいは教えることが公的に禁じられ、地域や学校には監視役が置かれ、それらを破ったと見なされた場合には警察に即逮捕されるケースもあります。
国を奪われた上に、言語という最も重要な文化の一つまでも、消し去られようとしている状況です。

授業風景-3

 

そのため、ペトンスクールの教育方針としては、まずは大前提として母国語であるチベット語教育を充実させ、チベット文化を保護・継承してゆくこと。かつ、インド社会で生活する上で必須の外国語言語を習得することです。

たとえば、親がインド生まれ、あるいは親が幼い頃に亡命し、生まれた子どもたちの場合、親がチベット語を充分に習得できていない可能性があり、家庭でチベット語を教えるのが困難な場合があります。そのため、子どもたちが正しいチベット語を学校で学べる環境はとても大切です。

チベット語のノート

 

その逆で、親がチベットである程度生まれ育った後に亡命し、生まれた子どもたちの場合、親が英語やヒンディー語を習得できない場合があります。
インドでは、英語も通じますが、人や地域によっては十分な英語教育を受けておらず通じないことがあり、病院に行く時や助けを求めたい時、お金が関わる問題など、生活の中で言語が通じないと非常に困る場面も多々おとずれます。
インド社会で将来仕事に就くとなった場合にも、ヒンディー語が理解できると選択肢が広がります。

また、家族や親戚と共に、または留学や就職の機会を得て、英語圏の諸外国へと移住するケースが多いのも亡命社会ではよくあることです。
移住先での生活では当然英語が必要になります。

このように、日本人が外国語が全く使えなかったとしても母国語だけで生きてゆける日本とは違い、亡命社会の子どもたちは母国語に加え、第二言語、第三言語まで使えることも生きていくうえでとても重要なのです。

カメラプロジェクトの時の集合写真

 

ペトンスクールでは、こういったチベット亡命社会の背景を踏まえ、子どもたちがアイデンティティーを保ちながら、できるだけ不自由なく生活していけるように、教育方針を組み立てています。

 

<最終寄付金の受け渡し、使途について>

今回、ペトンスクールへの寄付にあたり、現地での受け渡しや校長先生へのインタビューなどを友人のPema Gyalが務めてくれました。Pema Gyalはレインボーチルドレンの奨学生でも現地ボランティアでもありませんが、亡命社会におけるチベット語教育の重要性について長年関心を寄せてきた人物で、今回のコーディネートについても強く賛同し、協力してくれました。

校長先生とペマ

 

校長先生のお話より、現在ペトンスクールではコロナ禍や世界情勢の影響により、予算不足のため停滞し続けているプロジェクトがあることがわかりました。

1つは、Language Laboratory(LL教室、いわゆる語学演習室)の設立。
これは、従来の伝統的な読み書き教育に加え、近代的な視聴覚教育を取り入れたプロジェクトです。そこで子どもたちが必要な視聴覚教材や機材が予算が通らず不足しているとのことでした。

LL教室の建物

 

もう1つは、スクールバスの問題。
遠隔地から通学する子どもたちの増加、ガソリンの価格の上昇、そして道路整備ができていないこの街で一日に何往復もするスクールバスは頻繁にメンテナンスが必要となり、そのメンテナンス費用も年々上昇しているのだそうです。

スクールバス

 

今回の寄付金では、それらプロジェクトの予算総額を賄うことはできませんが、話し合いの結果、優先的にLL教室で不足していた子どもたちの教材や機材の費用に充てていただくことになりました。

 

現校長先生

 

校長先生からは、予算の申請がなかなか通らず困難な状況だったところ、今回の寄付のお話をいただき、子どもたちのより良い教育のため一歩前進できて非常に感謝しています、とのお言葉をいただきました。

Thank you letter

 

また、ご丁寧にお手紙もいただ本当にありがとうございました。

 

<最終寄付金額について>


2022年6月末締めの継続寄付サポーター様や、全国に設置いただいていた「みらいの貯金箱」サポーター様からの最終寄付金は総額156,558円 (≒ 91817.20ルピー)となりました。
ここから外国送金手数料が引かれた、91,037ルピー(≒ 155,411円)を7月4日付けでペトンスクールへ送金完了いたしました。

ここまで長きに渡っての、継続寄付サポーターの皆様、「みらいの貯金箱」を設置してくださったサポーターの皆様や募金してくださった皆様に、心からの感謝を申し上げます。
温かいご支援、本当にありがとうございました。

 

チベットプロジェクト最終寄付金について

<はじめに>

2022年4月16日開催の理事会にて、チベットプロジェクトの最終寄付については、副代表yukoが担当することになりました。
ここで、寄付までの経緯やその詳細をご報告させていただきたいと思います。

<最終寄付の目標と決定までの経緯>

今回、最終寄付ということもあり、最重要視したのは「皆様からの温かいご厚意を1円も無駄にせず、かつレインボーチルドレンの理念に適する寄付先を決定する。」ということでした。

今まではチベット亡命政府を通じた寄付を行っておりましたが、今回に限っては、単発かつ上限のある寄付金であるため「政府からも支援を受けることができない」個人・学校を一つ一つ慎重に精査し、決定することにいたしました。

精査にあたっては、現地のチベット人ボランティア、Tashi Tsomo(タシ・ツォモ)ちゃんや友人のネットワークの親身な協力に助けられ、当初の寄付先候補からさらに選考を重ね、約一ヶ月かけて最終的にインドの大学・大学院に通う6名の個人学生と、TCV(チベット子供村)Selakuiへの配分寄付が決定いたしました。

<6名の個人学生決定の経緯>

個人学生につきましては、全員がチベット本土からの亡命学生であり、インドに身寄りのない学生のみを選抜いたしました。
理由としましては、昨今の政治的背景から、チベット本土から国外へのあらゆるアクセスに対する規制がより一層厳しさを増し、国外への送金も規制対象となったことをきっかけに、今までチベット本土からの仕送りにしか頼れなかった学生たちにとって、ここ数年、身寄りのないインドでの学費や生活費の工面が非常に難しい状況に置かれている、ということがありました。
(今回の学生の中には、国外への送金を理由に、実際に親族が警察に逮捕されてしまったケースも含まれています。)
また、彼らは現在、チベット亡命政府からの援助も受けられないことも併せて確認しております。

<6名の個人学生の紹介>

以下、その6名を、彼らからサポーターの皆さまへのメッセージと共にご紹介いたします。
彼らとは、5月中旬からメールを通じて個別にやり取りを重ねてきました。
全ての学生やご家族の安全を考慮し、顔写真の掲載は控え、本人の了承を得た情報のみ開示させていただきますので、御了承願います。

① Kalsang Dolma

大学名::Rajiv Gandhi University
専攻:Bsc optometry(理学士号・検眼科専攻)
メッセージ:
私は2011年にチベットからインドに来て、現在はバンガロールにある大学で勉強しています。
私は出来る限り、さらに多くの勉強を続けていきたいと考えています。
今回のご支援の機会にあたって、すべてのサポーターやレインボーチルドレンの皆様へ、私を支えてくださったことに心から感謝の言葉を届けたいと思います。

②Bande Tsering

大学名:JNU(Jawaharlal Nehru University)
専攻:BA Honours Japanese language (文学士号 4年生 日本語専攻)
メッセージ:
私は両親に希望を託され、2009年、チベットから2回目の挑戦でインドに来ました。実は、1回目の挑戦は失敗に終わり、一緒に失敗したメンバーと共に刑務所に入れられてしまいましたが、決して望みを捨てませんでした。
そして今、私はデリーにある大学で日本語を専攻しています。
大学卒業後は、日本で学位を取得するのが夢です。いつも考えていることは、実際の日本でさらに学びを深めたいということです。

③Tamdin Lhamo

大学名:Jyoti Nivas College
専攻:Tourism Management(観光経営学)
メッセージ:
私はチベットにシングルマザーの母を残し、インドへやって来ました。
私は研究に関心があり、これからもそれを追究していきたいと思っています。
私の目標は、チベット社会に奉仕し、母の生活に心的負担をかけないようにすることです。
皆さまのご支援と親切に心から感謝を申し上げます。皆さまの活動への感謝とともに、どうか皆さまへずっと祝福がありますようにお祈りします。

④Namgyal

大学名:ダラムサラにある某大学
メッセージ:
皆さまの親切と私を助けてくださったことへ心からのお礼を申し上げたいと思います。
皆さまの温かいご支援は、私を夢の実現へと近づける大きな一歩となりました。
皆さまのことは決して忘れません。
私は将来、チベット語と英語の優れた翻訳家になりたいと思っています。しかし、私の英語の実力はまだまだ翻訳家になるには及びません。
この専攻の後、私は自身の英語力をさらに改善する必要があるので、英語のコースにも出席し、学びや夢を達成するために全力を尽くしていきます。
あらためて、皆さまのご支援に心から感謝いたします。

⑤Lobsang Dhoudup

大学名:Zongsar institute
専攻:Tibetan Literature MA(チベット文学 修士号)
メッセージ:
私は2013年にチベットからインドに来ました。
今は大学院でチベット文学を勉強しています。
将来は、勉強をさらに続け、博士号まで取得するのが私の夢です。
私の学びを支えて下さった皆さまへ、感謝の言葉を伝えたいと思います。

⑥Sonam Norbu

大学名:Zongsar institute
専攻:Tibetan Literature MA(チベット文学 修士号)
メッセージ:
私たちを支援するために、たくさんの寄付を送ってくださり、本当にありがとうございます。
そして、私たちだけでなく、チベットコミュニティ全体を支えてくださりありがとうございます。
この支援への感謝と、さらに勉学に励んでゆく決意で、決して皆さまからいただいた寄付金を無駄にはしません。
私は2013年にチベットからインドに来ました。 仏教徒として、また文学を愛する者として、仏教や文学の知識を深めるために、私にはまだもう少し言語を学ぶ必要があります。
一番の夢は、作家/翻訳家になることであり、現在は日本語を学ぶ夢も持っています。
世界がまたパンデミック前のような日常に戻る日が来たら、レインボーチルドレンの皆さんと、日本やインドでお会いできることを楽しみにしています。

<TCV(チベット子供村)Selakui決定への経緯>

今回の選考の中で、個人学生以外に、チベット人学校または個人の非営利NGO/NPOにも寄付を配分したいと考えていました。
幾つかの候補が絞られる中で、私たちも何度かスタディツアーでお邪魔させていただいたTCVが、政府予算での運営ではないということ、さらに近年は海外からの支援者も減少傾向にあるという事実がわかりました。

課外授業風景

また、このレインボーチルドレンでボランティアとして自ら立候補し、インドから協力してくださっていたTashi Tsomoちゃんは、日本での滞在経験や自身の学びを活かし、現在はこのTCV Selakuiの課外授業で、ボランティアとして日本語や日本文化を子供たちに教えています。
Tashiちゃんは私たちの奨学生ではありませんが、レインボーチルドレンの理念の一つ「未来のリーダー育成」に貢献する活動を、ここTCV Selakuiで自主的にされています。

課外授業風景2

最後まで、私たちの活動を気にかけて協力し続けてくださったTashiちゃんへの心からの感謝を込めて、またTashiちゃんが実際に関わっているTCV Selakuiの子供たちの未来へと、寄付をさせていただきたいという決定に至りました。

タシちゃんと校長先生

TCV Selakuiの校長先生からも公式の感謝のお手紙をいただき、本当にありがとうございました。

Thank you letter

<チベットプロジェクト最終寄付金の内訳>

このレポートの最後に、チベットプロジェクト最終寄付金の内訳についてご説明いたします。

最終寄付金全額の内、チベットプロジェクトに配分した額は合計135万円(≒ 804792インドルピー)
その内、
・個人学生6名へ計555,000インドルピー(≒918,711円)
・TCV Selakuiへ250,000インドルピー(≒412,823円)
>計1,331,534円(≒805,000インドルピー)
※外国送金手数料込
となりました。

(個人学生へは2022.5.26付、TCVへは2022.5.27付で送金を完了しております)

改めて、これまで温かいご支援をいただいた皆様には心から感謝を申し上げます。

プロジェクトおよび事業の終了について

 

この度、2022年6月末日をもちまして、レインボーチルドレンの現存プロジェクト(チベットおよびスラム)を終了することになりました。同時に、特定非営利活動法人Rainbow Children Japanの全事業を終了し、団体を解散する運びとなりましたことをご報告致します。これまで賜りました皆様からのご支援に厚く御礼申し上げます。

2012年の活動開始からちょうど10年が経過し、インドにおいて129名の大学進学を無償の奨学金(給付型奨学金)という形でサポートすることが実現し、一定の成果をあげることができました。

立ち上げ当初より「顔の見える支援」を原則として、年2回の現地訪問を継続してきましたが、近年はコロナ禍でインドへ渡航できない月日が経過しておりました。国内イベントへの参加やインド現地人材の活用など、現地訪問をしない日本からできる支援継続の方向を模索しつつ、様々な環境変化への対応に努めてまいりました。

そんな折、奨学金の卒業生より嬉しい報告が届くようになりました。大学や高校で教鞭を執り次世代の育成に励んでいたり、政府機関で難民社会のために働いたり、看護師の国家資格を持ち後進を指導する未来を描いていたり、すでに様々な分野で活躍をしています。更なる高みを目指して留学している卒業生も少なくありません。中には起業したり、翻訳した本が出版されたり、スラムの学校運営に奔走している卒業生もいます。

そして、昨年最後の奨学生が卒業したことを機に、プロジェクトを終了することを決意致しました。

今後は社会へ羽ばたいた卒業生たち(129名)が、さまざまな社会的課題を解決するリーダーとして活躍する将来を見守りたいと思います。

永い間、本当にありがとうございました。

 


継続寄付について

これまでマンスリーサポーターとして活動を支えてくださり、本当にありがとうございました。以下3つの継続寄付制度については、自動的に停止されます(特に停止手続きをいただく必要はありません)。最終の寄付分まで、責任をもって趣旨に沿った支援先へ届けさせて頂きます。永い間、本当にありがとうございました。

  • ソフトバンク「つながる募金」6月2日終了
  • ヤフー株式会社「Yahoo!ネット募金」5月31日終了
  • ロボットペイメント「マンスリーサポーター」5月31日終了

 

募金箱について

「みらいの貯金箱」サポーターの皆さま、これまで募金箱設置にご協力くださいまして、誠にありがとうございました。上記事業終了と共に募金も終了となりますので、ご了承ください。現在の募金箱については、以下の扱いでお願い致します。

  • 募金の送金受付 6月30日終了
  • 送金指定先 三菱UFJ銀行奈良支店 普通0143922 特定非営利活動法人RainbowChildrenJapan宛(振込手数料は差し引きください)
  • 大変お手数ですが募金箱は各自にて破棄ください

 

最終寄付について

2022年4月末決算時点での預貯金(寄付預かり金)については、団体にて各プロジェクト毎に寄付先を決定し送金を完了しております(別途報告致します)。上記、継続寄付最終受付分、及び募金箱最終送金分等につきましては、6月末日で締め切り後、寄付先を決定致します。その後の残余財産については、特定非営利活動法人の清算規定に従って最終帰属先を決定致します。清算完了まで順次報告予定です。

 

スラムの未来の貯金箱 in Delhi,India (JAMMINチャリティご報告)

(✏️English below)

コロナ禍において、私たちは厳しい現実を味わってきました。
このスラムで育ったレインボーチルドレン卒業生のサンタンも、インドでのロックダウン後、自身の観光業を失った1人です。
それによって、スラムスクールも長い間閉校されていました。
 
彼はデリー大学を自力で卒業後、彼が育ったコミュニティの環境改善の一助となるために、観光や経営管理について学びたいと考え、レインボーチルドレンの奨学金を得て最終的に修士号を取得しました。
卒業後は、自らの収入でスラムの子供たちのためのフリースクールを運営し、社会問題としてのスラムの現実を啓蒙する活動を行ってきました。
 
最近、ようやくスラムスクールが週3日の日程で開校しました。子供たちみんな元気に学校に戻ってきて、学校で勉強したり友達に会ったりすることができてとても幸せそうです。
 
この危機状況下で、寄付金は彼らにとって非常に貴重であると同時に、その額は限られています。
そのため、皆様から受け取った寄付の使い途について、慎重かつ徹底的に話し合いを重ねてきました。
 
このコロナ禍では、またいつ突然、情勢が変わるかはわかりません。実際、サンタンが職を失ったあとも、閉校しているにも関わらず、教室の家賃は請求され、それを支払えないという期間がありました。大家さんにとってもそれが生活費ですので請求せざるを得ないのが現実です。
スラムでは日本のようなあらゆる種類の社会的救済措置もありません。
 
これらのことを踏まえ、最終的に一度にまとめて全額寄付するのではなく、以下のように計画的かつ堅実な方法で寄付を使っていくことに決定しました。
 
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📝決定した寄付の内訳について
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子どもたちが、今本当に必要なものに、無駄なく使っていけるよう、用途に合わせて貯金箱を3つに分けました。
 
🌈2020年2月に行われたRainbowChildren×JAMMINチャリティーイベントによる日本での寄付総額:
104,500ルピー(≒157,653円)
 
●貯金箱①子どもたちの文房具や教材費用
14,500ルピー(≒21,875円)
👉 当初の使途予定だった、子どもたちの文房具や教材が不足した際に、ここから随時賄われます。
現地ボランティア三輪さんが管理します。
 
●貯金箱②学校の運営・維持費用
5,000ルピー/月(≒7,543円)×18ヶ月
= 90,000ルピー(≒135,778円)
👉家賃が払えないと教室が使用できません。
コロナ禍により、学校運営費に充てていたサンタン個人の収入が激減してしまったため、当面の教室の家賃をはじめ、サニタイザー・石鹸・マスクなどのコロナ感染対策用品、電球やウォータータンクなどの消耗品等、学校運営に必要な経費はここから充てられます。
毎月初めにサンタンに送金します。
 
●貯金箱③今後の子どもたちの学習環境向上用
2021年3月に行われた「H2Oサンタ NPOフェスティバル」における、ブライスオークションチャリティー配当寄付、JAMMIN Tシャツ販売寄付、香り玉プロジェクト販売寄付については、総額が確定次第ご報告いたします。
👉サンタンは今後オンラインによる教育やボランティアを充実させて、スラムスクールの学習環境をより向上させたいと考えています。初期設備の費用に充てるのが目標です。
 
 
教材が豊富なオールドデリーへ足りない教科書を調達に出かけました。
 
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📝4月の最新レポート
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写真は「スラムの未来の貯金箱」第一弾レポート!
現地駐在ボランティア三輪さんが同行し、不足していた子どもたちの文法のテキストと児童書を調達しました。
 
🌈支出と残高(2021年4月1日時点)
●貯金箱①
・文法のテキスト×10冊=960ルピー
・児童書×6冊=310ルピー
-------------
支出合計:1,270ルピー(≒6,439円)
残高:13,230ルピー(≒19,933円)
 
●貯金箱②
・4月分家賃=3000ルピー(≒4,520円)
4月予算残高:2,000ルピー(≒3,013円)
-------------
総残高:85,000ルピー(≒ 128,069円)
 
今回購入したのは文法のテキストと、児童書です。
 
私たちの支援の目的は、ただ寄付するだけでなく、彼らができる限り「自分たちで」活動を維持、管理できるようにサポートすることだと考えています。
 
サポーターの皆様からの子供たちへの寄付はすべてこの「スラムの未来の貯金箱」に大切に保管しており、1円も無駄にしないようにします。
そして、正確性を保ち、チャリティーの透明性を高めるために、全てを詳しくレポートしていきます。
 
 
ここまで大変お待たせしてしまいましたが、温かくご支援くださったみなさまに、ご報告を通してあらためて感謝の気持ちを伝えてゆきたいと思います。
✏️✏️✏️
 
お買い物後の一息。
すっかり暑くなったデリー。気温はすでに30°を超えています💦
 
 
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🌈Piggy Bank for the future in slum school,Delhi
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Due to this COVID-19 misfortune,we’ve gotten a taste of hursh reality.
Santan,who is our graduate,grown up in this slum is also one of them who lost his job after lockdown in India.
Accordingly,slum school also had closed for a long while too.
He graduated from Delhi university by himself,and got scholarship of Rainbow Children,finally finished master’s degree to learn about tourism or business management to improve environment his community where he had grown up.
After graduation,he has managed free school for children in his slum by his own income,and done awareness building activities of reality of slum as social problem.
Recently,at last slum school has been opened 3days a week.All children have come back to school safely and very happy to study or meet their friends at school.
Under this crisis,donation is very precious for them and also it’s limited. No one knows when the situation will suddenly change again.
So we’ve discussed together carefully and thoroughly how donations received will be used.
Finally we’ve decided we use donation not all at once,but separately every month in a planned and down-to-earth way so that they can keep making ends meet to manage slum school by themselves as possible as they can.
 
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📝Our decided plan how to use donation
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We have divided the piggy bank into three according to the purpose so that children can use what they really need now without waste.
🌈Total donation by Rainbow Children×JAMMIN charity event in Japan,Feb.2020:
104,500inr(≒157,653jpy)
● Piggy bank ① For stationery and teaching materials costs
14,500inr(≒21,875jpy)
👉When they run out of stationery and teaching materials for children,it’ll be covered from this.
Piggy bank will be managed by our volunteer Mr.Miwa,in India.
● Piggy bank ② For school operation and maintenance costs
5,000inr / month(≒7,543jpy) x 18 months =90,000inr(≒135,778jpy)
👉If they cannot pay the rent,children can’t use the classroom.Due to COVID-19,the income of Santan had gone sharply.He had been used his own income for school operating expenses.
So the rent for the classroom for the time being,and sanitizers/soaps/masks for preventing the spread of infection at school,consumables such as light bulbs or water tanks;Those expenses will be covered from this.
We’ll send 5000inr to Santan at the beginning of every month from piggy bank.
● Piggy bank ③ For improving the learning environment in the future
※We will report the final amount of donation at the “H2O Santa NPO Festival” held in Mar.2021 when it confirms.
👉Santan hopes to improve the learning environment of the slum school by enhancing online instruction or volunteering in the future.The goal is to cover the cost of initial equipment from this.
 
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📝The latest report in April
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Photos are the first report of “Piggy Bank for the future in slum school,Delhi”!
Our volunteer,Mr.Miwa accompanied Santan to purchase grammar textbooks and children’s books in short supply for children.
🌈expense and balance (April 1, 2021)
● Piggy bank ①
・ Grammar text book x 10=960inr
・ Children’s books x 6=310inr
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Total expense: 1,270inr (≒6,439jpy)
Total balance: 13,230inr (≒19,933jpy)
● Piggy bank ②
April rent for class rooom =3000inr(≒4,520jpy)
April budget balance=2,000inr(≒3,013jpy)
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Total balance: 85,000inr(≒128,069jpy)
Our purpose is not just donation but supporting they can manage their activity by themselves as long as they can.
We save all donation for children from supporters carefully in piggy bank and never waste it even 1yen.
We will report all details to ensure accuracy and to enhance transparency of our charity.
Thank you for your support kindly.
 
 

新年明けましておめでとうございます。<2020年元旦>

新年明けましておめでとうございます。

皆さまのおかげで今年も無事に新しい年を迎えることができました。
レインボーチルドレンは今日設立8周年を迎えました。

2012年1月に3名のチベット学生の大学進学サポートから始まった奨学金事業ですが、これまでに129名の奨学生(インドの大学・大学院への進学)を支援することができました。

これもひとえにご支援くださった皆さまのお陰です。ここに改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

今後も、関わっていく子どもたちや若者たちの笑顔が輝くために活動して参ります。ぜひ、レインボーチルドレンの活動を応援ください。

新しい年が生きとし生けるものすべてにとって、更に良い年になりますように。

レインボーチルドレンメンバー一同

 

 

 

2020年前半のレインボーチルドレンの予定

🌈2月17日~23日 JAMMIN Tシャツチャリティweek

JAMMIN Tシャツチャリティ第2弾はスラムプロジェクト応援デザインを予定しています。前回のチベット雪獅子デザインは予想を超える方に購入いただき、多くの方に愛用いただいています。昨年秋の阪急百貨店での特別催事においても沢山の方に購入いただきました。スラム応援ver.はどのようなデザインになるのでしょうか。乞うご期待!

 

🌈2月22日 阪急うめだ本店祝祭広場トークショー(H2Oサンタ)

NPOレインボーチルドレン H2Oサンタチャリティートークショー

恒例の阪急うめだ本店でのH2Oサンタでの登壇です。今回はJAMMINでのTシャツチャリティ期間でもあるので、スライドトークはスラムプロジェクトを予定しています。販売中のTシャツを着用してマイクを握ります。お楽しみに!

 

🌈インド駐在ボランティアブログのご紹介

インド・デリー在住のボランティア三輪さんが新しくブログを始めました。レインボーチルドレン奨学生として大学院を卒業し、現在デリーのスラムスクールで奮闘中のサンタン君の活動を紹介・応援するためのブログです。12月にスタートしましたが既に7本アップと精力的に執筆中です。ぜひご覧ください!

  1. はじめまして。このブログについて
  2. スラムとその子供達
  3. スラム支援の活動(学校編)
  4. スラム支援その②(スラムツアー編)
  5. インド人とタンザニア人と日本人の違い
  6. スラムでの授業の様子を見てきました。
  7. Majnu ka tilla (マジュヌカティラ)ってこんな所

 

「認めあい」「分ちあえる」ひとつの地球

次世代での実現をビジョンに、チベット・インド・日本の若者から未来のリーダーを育てる奨学金事業、リーダー育成事業をさらに進めてまいります。

You must be the change you want to see in the world.

あなた自身が、この世で見たいと思う変化とならなければならない。

~マハトマ・ガンジー~

今年もレインボーチルドレンを宜しくお願い申し上げます。


 

「獣医学生がインドの友人のためにスラムに学校を高める建てよう!」をご寄付いただいた皆様へ

 

 黒澤くんのクラウドファンディングへご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました。黒澤くんが7月のインド渡航より無事に帰国し、最終レポートとして寄付者へ発信した内容をここに掲載します(トップ画像はサンタンより新しい教室の写真を送ってもらったもの、文中の文章と写真はすべて黒澤くん発信のものです)。

 今後はこの教室と子どもたちの様子や元奨学生サンタンの活動の報告はレインボーチルドレンで引き継いで行っていきます。

 


 先日、インドから帰国し、無事にインドでのプロジェクトが終わり、残りはリターン品を送付するだけになりました。リターン品お待ちの方々、もうしばらくお待ちください。

 まず初めに、プロジェクト自体が全体的に遅く進んでしまい、皆様にご迷惑おかけして申し訳ありません。自分の見通しの甘さが原因でした。今まで、皆様からお金を集めて何かを成し遂げるという経験をしたこともなく、また初挑戦が海外、さらにインドということで様々な問題が生じてしまった結果です。しかし、最後まで温かく見守っていただきありがとうございます。

 もう一つ、謝罪しなければならないことがあり、それはプロジェクト内容の変更です。当初は、動物を飼育する予定でしたが、予算の都合上、飼育スペースが外になり夏の猛暑に耐えられない可能性があること、また内装のホワイトボード等の予算が足りなかったこと、これらを考慮し、動物の飼育は断念し、内装へと予算を回すことにしました。勝手に判断し、申し訳ございません。

 自分自身は、7月5日にインドに到着し、7月14日インドを発ちました。当初の予定では、6月中には、学校が建設終わっており、写真撮影とリターン品の受け取りのための渡航でしたが、現地に赴くと、建物は建っていましたが、塗装等はなされていなく、まだ教室とは言えない状況でした。自分も手伝い、少しずつ進み、インドを発つ前日7月13日に何とか作業が終わり、子供たちに初めての授業を実施することができました。

 今回の渡航で、スラムの子供たちは、みなとても賢く、学習意欲もとても高いと感じました。皆、真剣に授業を受け、吸収しています。英語で簡単なコミュニケーションをとれる子供たちも沢山います。

しかし、彼らはほかの一般家庭のインドの子供たちと比べると教育環境がよくなく、高校以降は進学することが厳しいそうです。また、スラムの子供たちは両親の仕事のお手伝いや、年下の兄弟の世話をしなければならないので、小学校も通えない子たちもいます。

学びたいのに学べない、そしてそのためにまともな職に就けずスラムから抜け出せない。こんな状況を変えたいとサンタンは思い、今回のプロジェクトが始まりました。

 結果、皆様のおかげで56万1千円が集まり、友人の夢のための最初の一歩を手助けすることができました。本当にありがとうございます。2万5千人以上が住む大きなスラムに、小さな小さな学校が建てることができました。

このことが、子供たちの将来にどう影響を及ぼすかわかりません。何も変わらないかもしれないし、何か変わるかもしれない。しかし、真摯に学ぶ姿や子供たちの笑顔を思い出すと、彼らの将来が少しでも選択肢が増え、少しでも幸せな将来を送れることを願わずにはいられません。皆様のご協力、心から感謝いたします。

帯広畜産大学6年黒澤拓斗

 

 

 

ダライ・ラマ14世が日本の新天皇へ祝辞を述べられました

ダラムサラ:水曜日、ダライ・ラマ法王は、日本の徳仁天皇の即位礼と新しい令和時代の幕開けに際して祝辞を述べられました。

CTA(中央チベット政権)公式HPより

「上皇である、貴方の尊敬なるお父様が、国の象徴として責任を遂行する間、国民との密なふれあいで思いやり溢れた働きかけを果たされたことを踏まえ、私は陛下の決意を心から賞賛します。」と法王は綴られました。

「私は、第二次世界大戦敗戦後の、日本の人々の回復力や国家再生への道のりに深い尊敬の念を抱いております。
その後に続く時代においても、日本は前例のない数々の自然災害に直面しましたが、勤勉さと精神力の強さによる団結のおかげで回復しました。 2011年の壊滅的な地震と津波で被災した地域を訪れる機会があった時、私は自分自身の目でそれを確かめました。
私はそこで、災害被害に遭われた人々と出会い、その地域で命を落とされた方々のために、共に祈りを捧げました。」

「過去50年ほどに渡り、私は日本を定期的に訪問してきましたが、思いやりや宗教的調和などの基本的な人間の価値を培うよう奨励する中で、さまざまな立場の人々が関心や熱意を示してくださっていることに対し、深く感謝をしております。」

法王は、陛下の治世が安泰であり、人々が幸せになり、そして新しい時代がより平和で、思いやりのある世界へ貢献するようにとの祈りで締めくくられました。

(訳:副代表 三村 優子)

アサヒワンビールクラブ様より寄付をいただきました

この度、アサヒワンビールクラブ様より、2年分20万円の寄付をいただきました。アサヒビール社員(ワンビールクラブ)の皆さま、ありがとうございました。

アサヒワンビールクラブは2002年4月に導入された社員による新しい募金制度です。「ビール一杯分の社会貢献を」を合言葉に社員の自発的な意思により毎月1口200円から積み立てて、さまざまな社会貢献活動をされている団体へ寄付をしています。

アサヒグループホールディングスHPより

ワンビールクラブは16年前アサヒビール社員8人により、「一杯飲んだつもりで、小さくても意義のある活動をしいている団体に寄付を!」そんな思いから始まった社会貢献活動です。(現在グループ会社に広がり1200人超) 今回、皆さまの活動を知り、皆さまとその感動をわかちあえたことをワンビールクラブの会員一同、大変うれしく思っております。時代の変化により、ワンビールクラブは本年12月(2018年12月)をもちまして解散しますが、アサヒの商品や自動販売機を見かけた際、ワンビールクラブのことを思い出していただければ幸いです。

担当者の方より

有志8名から始まった活動が1200人以上の大きな取り組みへと広がり、これまで多くの団体や活動へ寄付をしてこられたワンビールクラブさま。昨年末でその取り組みが終了なさったことは残念ですが、その16年の取り組みは大きな支えとなって、これからもそれぞれの寄付先の活動の中で社会のために活かされていくことと思います。

レインボーチルドレンでは運営するレインボーチルドレン奨学金にすべてを充当し、チベット難民の若者の高等教育、そして未来のリーダー育成のために大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。

ワンビールクラブHP(2017年度まで掲載)

https://www.asahigroup-holdings.com/csr/philanthropy/social/social_beer.html

これまで頂いた寄付やご支援についてはこちらの協力企業・個人一覧へ掲載させていただいております。

第5期年次会計報告書(2018年4月末)

 

第5期決算終了の報告

この度、第5期の決算を終えまして、所轄庁への事業報告および税務申告・納税(収益事業は今期減免申請)を完了しましたことを報告申し上げます。

活動を支えて下さっている支援者の皆さまに深く御礼申し上げます。

 

所轄庁報告様式について

所轄庁(奈良県庁)へ報告を済ませた、事業報告書、貸借対照表(B/S)および活動計算書(P/L)を、過去4期分と共に掲載しております。

情報公開ページへ >

 

年次会計報告書について

財務諸表の主要指標をダイジェストとして説明致します。

1.経常収益

受取寄附金の内訳は次のようになります。

一般個人寄付 815,400
特定個人寄付 3,260,049
個人都度寄付計 4,075,449
ロボットペイメント(旧クラウドペイメント) 220,403
かざして募金 198,631
ヤフー募金 44,289
LIFULL SOCIAL FUNDING(旧JGマーケティング) 24,420
Readyfor 1,388,492
JAMMIN 101,330
クラウドファンディング計 1,876,235
みらいの貯金箱 45,069
阪急H2Oサンタ 291,136
募金箱計 336,205
寄附金合計(円) 6,389,219

物品販売事業収益(収益事業)の内訳は次のようになります。

BASE Shopチャリティ収益(2017年度は停止) 0
 事業収益合計(円) 0

雑収益の内訳は以下のようになります。

gooddo いいね・楽天買い物等獲得金 764,476
受取利息 12
経常収益合計(円) 7,153,707

※クラウドファンディングの5項目については、広義の〔インターネットを介した不特定多数よりの資金調達〕としてまとめています。

 

2.事業費

事業費の内訳は以下のようになります。

レインボーチルドレン奨学金 6,115,204
奨学金事業支出計 6,115,204
BeTheChangeProject2018に係る事業経費 1,351,408
奨学金事業に係るその他事業経費 310,081
 事業費合計(円) 7,776,693

※管理費項目となる人件費・旅費交通費・会議費等、団体管理のための費用は支出しておりません(メンバーの年2回インドへの渡航費もすべて自費ボランティアで活動しています)。

※BeTheChangeProject2018の経費に関しては、クラウドファンディング手数料を除いています。Readyforより振り込まれた実額以降の経費を表します。

 

3.対前年の変化

  • 受取寄附金の減少(対前年マイナス4%)

マンスリサポーター、かざして募金(ソフトバンク)・ヤフーネット募金等の定期寄付は、ほぼ横ばいであった。個人の銀行振込・ゆうちょ振込の都度寄付もほぼ変わらなかったが、前年度のルピー募金2,645,295円(2016.12.9付レート)という特殊要因がなくなり、微減となった。

みらいの貯金箱(募金箱)については年末回収を行わず、収入金額としては減少した。その分翌年度の回収金額に寄与するものとして期待したい。また、阪急百貨店を経営するH2Oリテイリングが展開するH2Oサンタへの継続的な参加により、安定した募金額に繋がった。

またBe The Chanege Project 2018において、Readyforにてクラウドファンディングを実施し、総勢165人より1,388,492円の収入を得た。次年度はメインとなるチベット難民奨学金事業へ継続的に寄付を頂けるように取り組みたい。

  • 物品販売事業収益の停止(対前年マイナス100%)

EC物販事業はこれまでの方式を転換する時期となった。従来のチベットやインドより買い付けてきたアイテムの単なる販売を1年間停止し、新年度に行う収益事業の準備期間とした。これは収支がマイナスであっても年間7万円を超える住民税が賦課されることを避けるため、年度として収益事業を停止する届出・申告を行ったものである。新年度途中よりの再開を準備中であり、今後も寄付以外の収益事業には力を入れていきたい。

  • 経常収益の減少(対前年マイナス27%)

前年度におこなったプロボノ助成金がゼロであったため(昨年度は300万円)その金額が減少値となった。基本的にメインの奨学金事業そのものへ助成金を受けることできないので、恒常的に助成を受けることは考えにくい。ただ、プロジェクト単位や、内部管理や設備システム投資に関して該当する助成金があれば、今後も積極的に活用していきたいと考える。

  • 奨学金支援事業支出の増加(対前年2%)

2017年度は合計100名のチベット奨学生がインドの大学・大学院で学ぶことができた。また、スラムにおける奨学生もデリーの大学院を修了した。結果、レインボー奨学金奨学生は合計101名となった。
しかし、前年度にルピー募金による前納を行っていたため、対象奨学生の増加がそのまま奨学金支出とはならず、事業支出としては若干の増加となった。

  • 事業費合計支出の減少(対前年マイナス28%)

上記、プロボノ助成-納品が減少した分が合計支出の減少につながった。しかし、当初目標の100名を達成した奨学金事業においてはチベット難民学生100名・スラムの学生1名の大学・大学院進学という社会的インパクトを生み出し、さらに卒業した学生が立ち上げたスラムの学校で学ぶ約40名の子どもたちの初等教育支援が実現された。高等教育支援は支援単価が高く支援数そのものは大きくできないが、卒業後に生み出される社会的インパクト期待は無限である。新年度は、法人として5期取り組んできた成果を卒業生の進路や就職先として報告できるタイミングでもあるので、大きく期待するとともに彼ら彼女らが様々なリーダーとして活躍する未来に希望を描きたい。

 


 

メインとなる奨学金事業は当初目標であった在学100名を達成しました。今後は卒業生を輩出しつつ、卒業後やその先の進路を踏まえた取り組みに移行していくフェーズとなります。高等教育を通じた未来のリーダー育成のためには、プロジェクトの内容をもっともっと進化させていく必要があります。それには、さらに多くの支援者の皆さまに支えていただかねばなりません。これからも、世界を変えていくリーダーの卵たちを応援いただきます様、宜しくお願い申し上げます。

矢印ボタン 下3 (2)

  • 100名の奨学生を支えるためには、600名のマンスリーサポーターが必要です(インドの大学費用年間約7万円、月千円サポーターとして計算)。ご支援をよろしくお願い申し上げます。

  • みらいの貯金箱(募金箱)を全国に100個設置を目標にしています。設置にご協力いただける貯金箱サポーターを募集しています。